エンジニア
N.U.
セキュリティ対策のためにWAFを導入した方が良いと聞いたけど、WAFってなに?なにから検討したら良いの?という方にWAFの特徴や種類についてご紹介します。

「Web Application Firewall」の略称でワフと読みます。[remark id=Webアプリケーション offset=]Webアプリケーション[/remark]の脆弱性を突いた攻撃からWebサイトを守るためのセキュリティ対策です。
WAFと他のセキュリティ対策(ファイアウォール・IPS)にはどのような違いがあるのでしょうか。違いは保護対象にあります。
| 保護対象 | [remark id=ネットワーク offset=]ネットワーク[/remark] |
|---|---|
| 防御できる攻撃例 | ポートを狙った攻撃 |
ファイアウォールとは、サイバー攻撃や不正アクセスから内部ネットワークを守るための「防火壁」のことを指します。
送信元のIPアドレスや[remark id=ポート番号 offset=10]ポート番号[/remark]などを確認し、不正な通信を遮断します。しかし、通過した通信の内容までは確認しません。
| 保護対象 | [remark id=OS、ミドルウェア offset=]OS、ミドルウェア[/remark] |
|---|---|
| 防御できる攻撃例 | [remark id=Dos攻撃、DDos攻撃 offset=160]Dos攻撃、DDos攻撃[/remark] |
IPSとは、「Intrusion Prevention System」の略称で、不正侵入防止システムを意味します。
OSやミドルウェアの脆弱性を悪用したサイバー攻撃やファイル共有サービスへの攻撃を防ぎます。ファイアウォールと同じく、IPSでは通信の中身をチェックしません。
| 保護対象 | Webアプリケーション |
|---|---|
| 防御できる攻撃例 | [remark id=SQLインジェクション、XSS offset=100]SQLインジェクション、XSS[/remark] |
ネットワークやOS、ミドルウェアのセキュリティ対策をすり抜け、Webアプリケーションまで達したサイバー攻撃を遮断します。
ファイアウォールやIPSとは違い、WAFは通信内容をチェックし、攻撃と判断されるような通信を拒否します。
WAFは大きく3種類に分類されます。
| ◯ | 自社に合わせたカスタマイズが可能 |
|---|---|
| ✕ | 初期費用、維持費用がかかる |
| おすすめ | 大規模なWebサイトの場合 運用に費用をかけられる場合 |
WAFの機能を持つ専用のハードウェアです。外部ネットワークとWebサーバーの間に設置して使用します。新たにファイアウォールの設定の見直しやネットワークの再構成などが必要となります。
| ◯ | 初期費用がかからない ネットワーク機器を増やさず導入できる |
|---|---|
| ✕ | サーバーに負荷がかかる Webサイトのスピードが落ちる可能性がある |
| おすすめ | Webサーバーの数が少ない場合 マシンスペックに余裕がある場合 |
既存のWebサーバーやWebアプリケーションサーバーにインストールして使用します。
| ◯ | 初期費用がかからない 管理者の運用負荷が小さい |
|---|---|
| ✕ | サービスの質はベンダーに依存する |
| おすすめ | 小規模なWebサイトの場合 手軽にWAFを導入したい場合 |
専用の機器やサーバーを必要とせず、セキュリティベンダーがサービスとして提供するWAFの機能をインターネット上で使用する形態です。
WAFを導入する必要性や、3種類の特徴についてご紹介しました。現在の環境や予算などを明確にした上で検討し、適したWAFを導入しましょう。