MENUMENU
  • DESIGN
  • Vol.26
  • デザイナー

    A.K.

  • Vol.26
  • DESIGN
  • 2015.3.30

Expressive traditional French colors

Last update :
Posted :

今回ご紹介するのは、単なる「カラーサンプル」ではなく、風土・歴史・モード・アートという文脈をまとった、いわば“フランスの精神が醸す色彩”―Franceの伝統色です。色そのものが語るもの、色を選ぶことで呼び起こされる記憶、そして色を用いることで表現されるエスプリ(=機知・洗練・’らしさ’)があります。ブランディング、デザイン、空間演出、ファッションなどあらゆる領域で、「色」は単なる見た目以上の意味をもっています。 本稿では、まず“由来”をひもとき、次に“日常・モード・アート”における実践をたどり、最後に“日本との比較”も交えながら、フランス伝統色の奥深さを探っていきます。デザイナーやブランド設計に携わる皆さまに、色選び以上のインスピレーションをお届けします。

1. 伝統色の源流:歴史と象徴から色を読む

1. 伝統色の源流:歴史と象徴から色を読む

フランスの伝統色を語るうえで、象徴的なのは「青(ブルー)」「赤(ルージュ)」「白(ブラン)」という組み合わせです。
多くの人はフランスの国旗を思い浮かべるのではないでしょうか。例えば、パリ市の紋章には青と赤が用いられており、これが後の国旗や伝統色の起点の一つとなっています。
伝統色が青、白、赤のトリコロールで配色されています。
青は、パリの守護聖人である Saint Geneviève に結びつけられ、赤はパリの殉教聖人 Saint Denis に対応するとされます。白は、王政期の象徴として「古来のフランス色(ancient French colour)」とされ、革命期においても白地の王室旗が用いられていました。こうした色の集合が、1789年以降の革命期におけるコックード(帽章)制度や国旗デザインへと転用され、現在の3色旗(青・白・赤)として定着しています。

1-1 パリと王国から始まる青・赤・白の物語

フランスの伝統色を語るうえで、象徴的なのは「青(ブルー)」「赤(ルージュ)」「白(ブラン)」という組み合わせです。
多くの人はフランスの国旗を思い浮かべるのではないでしょうか。例えば、パリ市の紋章には青と赤が用いられており、これが後の国旗や伝統色の起点の一つとなっています。
伝統色が青、白、赤のトリコロールで配色されています。
青は、パリの守護聖人である Saint Geneviève に結びつけられ、赤はパリの殉教聖人 Saint Denis に対応するとされます。白は、王政期の象徴として「古来のフランス色(ancient French colour)」とされ、革命期においても白地の王室旗が用いられていました。こうした色の集合が、1789年以降の革命期におけるコックード(帽章)制度や国旗デザインへと転用され、現在の3色旗(青・白・赤)として定着しています。

1-2 王朝とモノグラム、そして紋章色からの派生

さらには、フランス王朝(特に House of Bourbon)の紋章色である「青地に金のフルール・ド・リス」なども色彩文化に深く根づいており、藍(あるいはコバルト)系の青=“ブルー・ドゥ・フランス(Bleu de France)”として伝統化しています。このような王朝・教会・都市の象徴色が、貴族の礼装、宗教絵画、建築意匠などを通じて次第に慣用色へと昇華され、それが「伝統色」として「意味をもつ色」の域に達しています。

フランスの国旗

1-3 風景・素材・生活から生まれた色彩語彙

王朝や都市の象徴だけではなく、風土・素材・日常の体験から生まれた色名(例えば「シャンパーニュ(Champagne)」「マカロン(Macaron)」「ボルドー(Bordeaux)」「ジョーヌ・プランタン(Jaune Printemps)」など)が、フランスの伝統色コレクションとして語られています。
これらは単なる“きれいな色”ではなく、「シャンパーニュ地方の泡立つワインの淡ゴールド」「南仏プロヴァンスのラベンダー畑」「ボルドー地方ワインが醸す深い赤紫」など、地域・風土・文化的文脈を伴う名称です
たとえば「マカロン」と名付けられた色は、パステル調の淡いベージュ〜コーヒー色がかった中間色であり、マカロン菓子の砂糖+アーモンド生地の質感・光沢を想起させる。こうした色名には“物語”があります。

2. 色が語るモード・アート・カルチャーの文脈

2-1 ファッションにおける「フランスらしい色使い」

フランスのファッションを語るとき、クラシックで上品、しかし時に洗練された遊び心を含む色使いが特徴です。ニュートラルな“ベージュ・シャネル(Beige Chanel)”や“カフェ・オレ(Café au lait)”といった色が、まさにその系譜にあります。 
さらに、「黒・ネイビー・ホワイト+ワンポイント色」のような組み合わせが“パリジャン・シック”としてしばしば言及されます。 
また、伝統色の名称そのものをブランドやコレクション名として採用する例も見られ、色そのものが「ブランドの物語」を語る手段になっています。

2-2 アート・インテリア・建築を貫く色の系譜

絵画史においても、フランスは色彩革新の地として重要です。たとえば、Jean Auguste Dominique IngresやEugène Delacroixの時代から、印象派、ポスト印象派、モダニズム建築に至るまで、色彩の役割が大きく進化してきました。
“ブルー・ドゥ・フランス(Bleu de France)”という鮮やかな青は、王朝紋章からモータースポーツのフランス代表カラーまで、幅広く象徴色として機能しています。  インテリアや建築の領域では、たとえばヴェルサイユ宮殿の装飾や、アール・ヌーヴォー/アール・デコ期のパリの建築意匠において、伝統色がその街・時代の「空気感」を形成してきました。元稿でも中世~ポストモダンまで幅広い建築様式を通じて配色例が挙げられていました。

2-3 カルチャーと“色によるエスプリ”の交差点

フランス語で「エスプリ(esprit)」とは“知性・機知・精神”を指し、色もまたこのエスプリと結びついています。例えば、太陽を「黄色」と捉えるフランス人と「赤」と捉える日本人の違いは、単なる視覚ではなく文化的な「色の語り方」の違いを示しています。 
また、色名そのものに文学的・詩的な響きを持たせているのもフランスの特徴です。「ローズ・ポンパドゥール(Rose Pompadour)」「ブルー・ドゥ・モネ(Bleu de Monet)」「ヴェール・オリーヴ(Vert Olive)」「シャンパーニュ(Champagne)」など、色見本が“誰か/何か”と結び付いた命名を持っています。これらの名付けがそのままブランドの世界観やデザイン設計に使われると、「色」=「語る媒体」になります。<> こうした視点でデザインに向き合うと、ただ「きれいだからこの色を使う」のではなく、「この色が歴史/風土/文化をどう語っているか」を意識することができます。

3. フランスの伝統色36選

  • Marie Antoinette

    Marie Antoinette
    #D61925
    R:220 G:91 B:120
    CC:9% M:77% Y:33% K:0%

     

  • Rouge

    Rouge
    #DF212C
    R:223 G:33 B:44
    C:5% M:96% Y:83% K:0%

     

  • Rouge Dior

    Rouge Dior
    #A31B20
    R:163 G:27 B:32
    C:35% M:100% Y:100% K:12%

     

  • Rouge de sang

    Rouge de sang
    #BB262E
    R:187 G:38 B:46
    C:25% M:96% Y:85% K:5%

     

  • Rose Pompadour

    Rose Pompadour
    #ED7A9B
    R:237 G:122 B:155
    C:0% M:65% Y:15% K:0%

     

  • Rose saint-Laurent

    Rose saint-Laurent
    #EC7B96
    R:236 G:123 B:150
    C:1% M:64% Y:20% K:0%

     

  • Framboise

    Framboise
    #B21160
    R:178 G:17 B:96
    C:33% M:100% Y:38% K:0%

     

  • Bourgogne

    Bourgogne
    #6E1A3F
    R:110 G:26 B:63
    C:59% M:100% Y:61% K:24%

     

  • Bordeaux

    Bordeaux
    #6D1839
    R:109 G:24 B:57
    C:57% M:100% Y:66% K:28%

     

  • Camélia

    Camélia
    #DD5866<
    R:221 G:88 B:102
    C:9% M:78% Y:45% K:0%

     

  • Crevette

    Crevette
    #ED6E4E
    R:237 G:110 B:78
    C:0% M:70% Y:65% K:0%

     

  • Noir

    Noir
    #333132
    R:51 G:49 B:50
    C:79% M:75% Y:72% K:47%

     

  • Blanc de Roi

    Blanc de Roi
    #F7F9FC
    R:247 G:249 B:252
    C:4% M:2% Y:1% K:0%

     

  • Mastic

    Mastic
    #9D927E
    R:157 G:146 B:126
    C:45% M:41% Y:50% K:0%

     

  • Chocolat

    Chocolat
    #683722
    R:104 G:55 B:34
    C:56% M:80% Y:93% K:34%

     

  • Café

    Café
    #6D3C1F
    R:109 G:60 B:31
    C:52% M:76% Y:95% K:35%

     

  • Jaune printemps

    Jaune printemps
    #FFD900
    R:255 G:217 B:0
    C:0% M:15% Y:100% K:0%

     

  • Citron

    Citron
    #D5C80C
    R:213 G:200 B:12
    C:21% M:16% Y:94% K:0%

     

  • Jonquille

    Jonquille
    #FDCE00
    R:253 G:206 B:0
    C:0% M:22% Y:100% K:0%

     

  • Champagne

    Champagne
    #DCA541
    R:220 G:165 B:65
    C:15% M:40% Y:80% K:0%

     

  • Beige Chanel

    Beige Chanel
    #E6BE9F
    R:230 G:190 B:159
    C:10% M:30% Y:36% K:0%

     

  • Café au lait

    Café au lait
    #CAAB81
    R:202 G:171 B:129C:24% M:35% Y:50% K:0%

     

  • Macaron

    Macaron
    #D1AC69
    R:194 G:155 B:63
    C:21% M:35% Y:63% K:0%

     

  • Vert olive

    Vert olive
    #546930
    R:84 G:105 B:48
    C:72% M:51% Y:100% K:13%

     

  • Vert

    Vert
    #009856
    R:0 G:152 B:86
    C:84% M:14% Y:84% K:0%

     

  • pomme

    pomme
    #69BA50
    R:105 G:186 B:80
    C:64% M:5% Y:85% K:0%

     

  • Laurier

    Laurier
    #043A33
    R:4 G:58 B:51C:93% M:67% Y:77% K:44%

     

  • Bleu de Côte d'Azur

    Bleu de Côte d'Azur
    #00A8BA
    R:0 G:168 B:186
    C:78% M:8% Y:28% K:0%

     

  • Bleu de Monet

    Bleu de Monet
    #00839B
    R:0 G:131 B:155
    C:91% M:32% Y:35% K:0%

     

  • Versailles

    Versailles
    #00628D
    R:0 G:98 B:141
    C:97% M:57% Y:31% K:0%

     

  • Bleu de Matisse

    Bleu de Matisse
    #005BA9
    R:0 G:91 B:169
    C:98% M:60% Y:3% K:0%

     

  • Bleu de Picasso

    Bleu de Picasso
    #006BA0
    R:0 G:107 B:160
    C:94% M:50% Y:20% K:0%

     

  • Bleu de Napoléon

    Bleu de Napoléon
    #375A9A
    R:55 G:90 B:154
    C:84% M:66% Y:13% K:0%

     

  • Bleu de Paris

    Bleu de Paris
    #26435E
    R:38 G:67 B:110
    C:91% M:77% Y:50% K:14%

     

  • Lapis lazuli

    Lapis lazuli
    #27468B
    R:39 G:70 B:139
    C:91% M:78% Y:17% K:0%

     

  • Pétunia

    Pétunia
    #67507C
    R:103 G:80 B:124
    C:70% M:75% Y:32% K:1%

     

4. フランス伝統色をデザインに活かす3つの視点

3-1 視点①:物語(ストーリー)をもたせる色選び

色を選ぶ際、「由来/象徴/語り得る背景」があると、ブランド設計において強い武器となります。 例えば、「ブルー・ドゥ・コート・ダジュール(Bleu de Côte d’Azur)」という色名を使えば、南仏の海岸線・水平線・ラグーンのイメージが喚起されます。実際、伝統色36選においてもこのような地名・風景由来の色名が並びます。  ブランド/企業サイトのカラーパレットにこうした“地名/歴史由来”ネーミングを併用することで、色そのものが価値提案・世界観を語る要素になります。

3-2 視点②:配色で「フランスらしさ」を演出する

伝統色を単色で使うだけでなく、配色関係を意識することで“フランスらしい”空気感を演出できます。 たとえば: • 青(Bleu)+白(Blanc)+赤(Rouge)というトリコロール配色は、国旗由来でありながら、モードでも“洗練されたクラシック”として機能します。 • ベージュ系(Beige Chanel)+ネイビー+白の組み合わせは、パリジェンヌの定番としてよく語られます。 • 補色関係(例えば、シャンパーニュ色とコバルトブルーの対比)で“陽光と影”“上品な対比”を設けるなども有効です。 こうした配色を採用する際には、色の持つ「階調」「質感」「光の反射/素材の質」も併せて検討すると、平面的な“色だけの配色”ではなく、空間やモードで生きる“色の佇まい”になります。

3-3 視点③:日仏の色感覚の違いを活かす

デザインにおいて、日本とフランスの色感覚の違いを知ることは、差別化/洞察につながります。 たとえば、原稿中でも触れられていたように、日本人が「太陽=赤」と感じやすい一方、フランスでは「太陽=黄色」と答える人が多いと言われます。  また、リンゴ=緑、月=白という捉え方も紹介されています。これは「色とモチーフの紐づけ」が文化によって異なる好例です。 したがって、ブランド設計やグローバル展開型のビジュアル設計では、「日本人向けにはこう色を受け止められる/フランス由来ならではの色語彙」を意識し、色名や配色に“ストーリー翻訳”を行うことが望ましいでしょう。例えば、「Vert Olive(ヴェール・オリーヴ)」と名付けられた色を日本語で“オリーブグリーン”とだけ表記するのではなく、「南仏オリーブ畑の深みを帯びたグリーン」といった語りを添えることで、色の背景を豊かに伝えられます。

Histoire 歴史編

Moyen 中世

パリのノートルダム大聖堂にあるバラ窓

パリのノートルダム大聖堂にあるバラ窓

出典:https://photo-dslr.blog.ss-blog.jp

Baroque バロック

「アルカディアの牧人たち」

17世紀フランスを代表する画家、ニコラ・プッサンの「アルカディアの牧人たち」

出典:https://w.wiki/DNAZ

Rococo ロココ

「シテール島への巡礼」

18世紀フランスを代表する画家、アントワーヌ・ヴァトーの「シテール島への巡礼」

出典:https://collections.louvre.fr/en/ark:/53355/cl010061995

Empire アンピール

ナポレオンの居室

ナポレオンの居室

出典:https://w.wiki/DNAk

Art Nouveau アール・ヌーヴォー

「スラヴ叙事詩」

アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナー、アルフォンス・ミュシャの「スラヴ叙事詩」

出典:wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/アルフォンス・ミュシャ

Art Déco アール・デコ

ロベール・ドローネーの「パリ市」

0世紀前半に活動したフランスの画家、ロベール・ドローネーの「パリ市」

出典:http://art.pro.tok2.com/D/Delaunay/Delaunay.htm

Moderne モダン

「ユニテ・ダビタシオン」

フランスで有名な建築家、ル・コルビュジエが設計したフランスのマルセイユにある 「ユニテ・ダビタシオン」

出典:http://sakuhin.info/western/unite-dhabitation/

Postmoderne ポストモダン

「ポンピドゥー・センター」

フランス、パリにある総合文化施設「ポンピドゥー・センター」

出典:https://japanalltraveler.com/spot/centre-pompidou/

Paysage 風景編

Côte d’Azur コート・ダジュール

フランス南部にある海岸、コート・ダジュール

フランス南部にある海岸、コート・ダジュール

出典:https://w.wiki/DNAm

Champ de lavande ラベンダー畑

南フランスのプロヴァンスにあるラベンダー畑

南フランスのプロヴァンスにあるラベンダー畑

出典:https://imgur.com/fields-of-lavender-provence-france-1002x674-dFiVl

Colmar コルマール

フランス東部にあるコルマールの街並み

フランス東部にあるコルマールの街並み

出典:http://travelhack.jp/

Le Puy-en-Velay ル・ピュイ=アン=ヴレ

ル・ピュイ=アン=ヴレの街並み

世界遺産「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の 一部にもなっているル・ピュイ=アン=ヴレの街並み

出典:https://dlift.jp/photo/photoDisplayWorldHeritage621

Automne 秋の風景

パリにある秋のテュイルリー公園

パリにある秋のテュイルリー公園

出典:http://kabegamihd.com/index.php/2013/11/07/1-432/

5. 日本とフランス、色のとらえ方の違い

太陽は赤色?黄色?

photo by Giorgio Galeotti

photo by Giorgio Galeotti

出典:https://giorgiogaleotti.com

なんとなくフランスの色彩の特徴がわかりますね。
次にフランスと日本の色彩感覚の違いについてお話しします。

みなさんは、太陽の色といえば何色と答えるでしょうか?
多くの人は、黄色、白、国旗の赤や夕暮れのオレンジと答える人もいるのではないでしょうか。
フランスでは太陽の色を聞くと、ほとんどの人が黄色と答えるそうです。
下の画像は有名なフランスの本「星の王子様」にでてくる太陽です。

星の王子様

星の王子様

出典:http://charlottefrancais.blog12.fc2.com/blog-entry-9.html

このように色のとらえ方が住む場所や見てきたものの捉え方によって異なります。
他にもフランスでは、りんごといえば緑、月と言えば白という人もいるようです。
虹の色の数は諸説ありますが、5色という人もいれば7色という人もいます。

なぜでしょう?

このように、色を一つとっても気候や土地、文化や歴史、ファッションなど、
さまざまな違いが見られることは、とても興味深いですね。

6. デザイナーが使う色見本

6. デザイナーが使う色見本

正確に色を確認するための色見本

INSIGHTS VOL.21でもご紹介した色見本のフランス版です。
アートディレクター、デザイナー、ブランドマネージャーやプリンティングディレクターが色を確認するときに使う実物の色見本です。
Web上で色を探すのもよいですが、実物から色を探すことも大切ですね。
ここでは「DICカラーガイド フランスの伝統色」をご紹介しています。

7. まとめ:デザインにおける“伝統色を選ぶ”意味

今回見てきたように、フランスの伝統色には以下のような意味・価値が備わっています。
• 歴史・地域・象徴と結びついた「意味をもつ色」 • モード・アート・ブランドにわたる“フランスらしさ”の演出 • 配色や感覚設計を通じて、ブランド言語/世界観を支えるカラー語彙 • 日本との色認知・文化差を活かした差別化・ストーリー設計 私たちのようなアートディレクションやデザインの実務者、そしてブランドマネージャーは、「この色は○○地方の○○を映している/この色名は○○という文化的背景を持つ」という言語を伴うことで、より深い価値を生み出してます。
もし皆さまのプロジェクトで「フランス由来のカラー軸を採用したい」「伝統色をブランドカラーに取り込みたい」といった設計意図があれば、ぜひ“色名/色由来/語り”のセットで検討してみてください。そうすることで、ただ色が美しいだけでなく、ブランドが語る物語が、色を通じて“視える化”されていきます。

参考:城一夫(2010)「色の知識」(青幻舎)

参考:城一夫(2011)「フランスの配色」(パイインターナショナル)

参考:城一夫(2014)「フランスの伝統色 = The Traditional Colors of France」(パイインターナショナル)

参考:DICグラフィックス株式会社 DICカラーガイド「フランスの伝統色」 第4版

RECENT POSTS

TRENDING

INDEX

MORE FOR YOU