vol.188Vision-making
従業員のエンゲージメント向上に強く関わるビジョン従業員の業務への関わり方、積極性を示す状態を示す言葉として、経営の現場で頻繁に耳にするようになった「従業員エンゲージメント」。日本企業の従業員エンゲージメントの現状を見ると、その数値は衝撃的です。Gallupの2025年版調査(※参考資料を参照)によれば、日本の従業員エンゲージメント率はわずか7%だというのです。つまり、このデータは、10人中9人以上が「仕事に熱意を持っていない/持てていない」状態を示しており、世界で見ても最低水準です。
実際問題として、多くの従業員は、業務内容や評価制度、上司との関係だけでなく、「自分の仕事がどんな価値を生み出しているのか」「自分は何のために働くのか」という根源的な問いに対する答えを見失ってしまっていることを物語っています。
一体、従業員エンゲージメントの低迷は何によってもたらされているのでしょうか? ビジョンメイカーとしての視点でこの問題を紐解いていきます。