vol.195LIFEHACKS
「One Health」と日本──人・動物・環境を一体で考える時代へ21世紀に入り、人と動物、そして自然界との境界が従来よりも曖昧になってきました。近年における感染症の世界的大流行、気候変動に伴う生態系の変化、地方・農村地域の人手不足、また人里と野生動物の接触機会の増加──これらは独立した別個の問題ではなく、相互に影響し合う「複合的なリスク」です。こうした課題に対して、個別の分野だけで対応するのは限界があります。そこで台頭した考え方が「One Health(ワンヘルス)」という概念です。One Healthは、人間の健康だけでなく動物・植物・生態系の健康を包括的に捉え、学際的・横断的に対応する枠組みを提供します。
本記事では、One Healthの概念と考え方が生まれた歴史的背景、実際の取り組み、そして日本で現在深刻化している熊(クマ)をはじめとした動物被害とメガソーラー建設問題との関連まで紹介していきます。