vol.177BRANDING
企業価値の新常識?サステナブル・ブランディングについて考える【後編】【前編】では、「サステナビリティ(持続可能性)」が企業ブランディングにおける新たな常識として捉えられている背景と実践方法について解説しました。サステナビリティはCSRの一部ではなく、環境・社会・経済の三本柱(ESG)を通じて企業価値を築く中核概念に変化することや、消費者や投資家、就職希望者もサステナブルな企業を積極的に支持するようになっており、企業にとって「サステナビリティ(持続可能性)」とは、「選択肢」ではなく「前提条件」となっていることを説明しました。
また、ブランド戦略としては、①社会課題と企業理念を結びつける「サステナビリティ・パーパス」の明確化、②ブランド体験における価値観の一貫性、③ESGレポート等による透明な情報発信が重要だとする一方で、見せかけだけの取り組み=「グリーンウォッシュ」への対策として、数値での成果開示、第三者認証の取得、ネガティブ情報の正直な共有が求められている現状についても取り上げました。
今後、サステナビリティを真に体現するブランドこそが、社会からの共感と信頼を得られる時代となる中で、後編となる本記事では、成功事例の紹介やそこから学べること、またサステナブル・ブランディングの未来について考えます。