MENUMENU
  • Vol.83
  • DESIGN
  • 2017.11.14

外国人にもわかりやすいWebサイトデザイン

来日する外国人観光客や居住している外国人や年々増加しています。 そこで今回は、外国人を対象にしたWebサイトやコンテンツを制作する時に注意しておきたい項目を6つ取り上げます。

DESIGNER

S.N.

近年の外国人観光客

近年の外国人観光客

日本政府観光局(JNTO)によると、2017年8月の訪日外国人数247万8千人に登り、2016年の同月に比べて20.9%増加しています。 日本から海外に訪れるアウトバウンドの数を、海外から日本へ訪れるインバウンドの数が上回ったのは2015年。それ以来、訪日外国人の数は増加し続けています。 2020年の東京オリンピック開催に向けて、今後もますます外国人観光客の増加が予想されています。

JNTO訪日外客統計の集計・発表

そうした訪日外国人観光客は、どこから情報を得ているのでしょうか。
観光庁が発表している「訪日外国人の消費動向 平成28年10-12月期報告書」よると、知人からの口コミやガイドブック以外だと、個人ブログや旅行会社のホームページなど情報の多くがweb上で収集されていることがわかります。

観光庁 訪日外国人消費動向調査

また、日本に居住している外国人も年々増加しているので、そうした生活者にとってもわかりやすいサイトづくりがますます求められています。

色彩感覚

特定の色に対するイメージは、文化によって異なります。
みなさんは「オレンジ」の色からどんなイメージを連想しますか。明るい、元気、活発な印象を持つ人が多いのではないでしょうか。
しかし、メキシコでは「オレンジ」はお葬式を連想させる色です。メキシコの有名な死者の日と呼ばれる期間には、祭壇にオレンジ色のマリーゴールドの花がたくさん掲げられています。
日本ではお葬式と言えば黒のイメージですから、メキシコとはだいぶ異なった色のイメージを持っていると言えます。
外国人向けコンテンツを制作する際にはこのような色彩感覚の違いを考慮して、使用する色が適切な印象を与えられるか検討する必要があります。

記号が与えるイメージ

同じ記号から連想するイメージには、文化によって違いが生じることがあります。
例えば「観光案内所」を示すピクトグラムとしてガイドマップに「?」のマークが置かれているのをよく目にすることがあります。
「?」のマークはJIS規格で観光案内所のピクトグラムとして採用されており、日本人にはなじみのあるマークです。しかし、外国人によってはこれが宝の地図のお宝マークのように感じられ、観光案内所だと分からなかった、という声もあります。

アイコンやピクトグラムを使用する際には、文化的背景が違う人であっても理解できるか配慮する必要があります。
意味の取り違いを未然に防ぐため、誤解が生じる可能性があるピクトグラムは使用しない方が良いでしょう。

セリフ体とサンセリフ体のイメージの違い

日本語でゴシック体と明朝体から感じる文字の印象が異なるように、欧文フォントのセリフ体とサンセリフ体では与える印象が異なります。
みなさんも、セリフ体は伝統的でクラシカルなイメージ、サンセリフ体はシンプルで現代的なイメージ、と感じるのではないでしょうか。しかし、それぞれのフォントがどういった印象を与えるかまでは、日本語をメインの言語として生活している日本人にとっては掴みづらいものです。
使用するフォントがデザインイメージに最適かどうか検討する際には、フォントが実際に使用されているシーンの検証や、欧文フォントに見慣れた外国人に意見を求めたりすることが必要となります。

アルファベットの大文字表記

アルファベットは、大文字と小文字で与える印象が変わります。
タイトルや見出しで英文を使用する際、大文字のみで文を表記する場合がありますが、大文字のみの表記には注意が必要です。
一般に、大文字表記が用いられるのは以下のような場合です。
・タイトル
・注意書き
・文章中で特定の箇所のみ強調したい時
・人名、地名など固有名詞
上記以外の箇所で不必要に大文字を使用すると、「叫んでいるような感じ」や、「主張・誇張が過ぎる」といった印象を持たれてしまうことがあります。
また、大文字だけの長い文章は読みにくいため可読性も低くなります。目立たせたい箇所のみに適切に使用する必要があります。

翻訳できるサイトづくり

メインビジュアルや見出しの文字を画像として切り出すと、テキストとして認識されないため自動で翻訳することができません。
外国語のサイトを訪れた時、日本語のページがなかったらページ自体を翻訳にかけて読む、という人は多いのではないでしょうか。
しっかりと多言語対応したページがあればいうことはないのですが、様々な言語への対応や、クオリティの高い外国語ページの作成・維持は困難です。
そんな時はむやみに外国語ページを設けるより、翻訳されやすいページ作りを心がけると良いかもしれません。
例えばタイトルや見出しは画像で作成せず、コードでテキストを反映した方が翻訳にかけることができ理解が深まります。 また、一つ一つの文を短く簡潔にすることで自動翻訳の精度も上がります。

「やさしい日本語」

日本語のWebサイトを閲覧する外国人には、観光客だけでなく日本で生活している生活者も含まれます。
生活者向けの災害情報や日本で生活する上で必要な情報の表記には、「やさしい日本語」が用いられています。
「やさしい日本語」とは、日本語能力検定のN4,N5レベル(初級レベル)に相当する文法・表現を用いて簡潔に表記する方法です。多くの市町村のサイトでは、「やさしい日本語」表記への切り替え機能や、「やさしい日本語」で書かれたページが備わっています。

訪日観光客を対象にした観光サイト「MATCHA」では、使用言語に「やさしい日本語」を選ぶことができます。簡単な単語が使われているのはもちろん、文を理解しやすいよう文節で区切ったり、漢字にはルビが振られています。

MATCHA

英語は世界中の国際交流の場で使用されていますが、必ずしも全ての人が理解できるわけではありません。
日本に在住している生活者の方向けのサイトを制作する際には、むしろ生活者が一般的に理解できる範囲の「やさしい日本語」を用いた方が理解しやすいサイトになるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 外国人と一言でいっても、持っている文化的背景や感じる印象はひとそれぞれです。
全てのユーザーにとってフレンドリーなサイト制作は困難ですが、具体的に誰に向けて情報を発信したいのか、まずターゲットを明確にする必要があります。
その上で、誤解のないようアイコンやピクトグラムの形状を検討したり、英語や中国語などのに対応していないターゲットでもわかりやすい「やさしい日本語」を取り入れたりすると、より新設なサイトになるのではないでしょうか。ますます増えていく訪日外国人観光客や日本在住の外国人のみなさんにとって、必要な情報が正確に伝わるサイト作りを心がけたいですね。

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