企画の作り方とは?
- 問いと判断軸をそろえ、事業を前へ進める
この記事でわかること
- 案より先に問いを決める理由
- 一次情報から事実を集める方法
- 既存の要素を組み合わせる考え方
- 判断軸で企画を前へ進める方法
INDEX
案をたくさん出せば企画は進む?
企画の目的はどう決める?
企画の根拠はどこから集める?
新しい企画はどう生まれる?
発想はゼロから生み出すもの?
企画をどう選び、前へ進める?
企画の作り方で、最も大切なことは?


案をたくさん出せば企画は進む?
案をたくさん出せば企画は進む?
案より先に、何を決めるかを問いにする
案より先に、何を決めるかを問いにする
企画会議で案をたくさん出しても、話が前へ進まないことがある。原因は発想力の不足ではなく、何を決めるための企画なのかが曖昧なことだ。売上を上げたい、若い人に届けたいということばだけでは、案を選ぶ基準がそろわない。
まず、「誰の、どの困りごとを、どのように変えるのか」「今回の会議で何を決めるのか」を問いにする。問いが具体的になると、必要な情報と、出すべき案と、選ぶ理由が見えてくる。企画の作り方は、案を出すことよりも、正しい問いを定めることから始まる。
企画の目的はどう決める?
企画の目的はどう決める?
つくる物ではなく、変えたい状態を言葉にする
つくる物ではなく、変えたい状態を言葉にする
「Webサイトをつくる」「動画をつくる」ということばは、成果物を示しているが、企画の目的ことではありません。何のためにつくるかが曖昧なままでは、見た目や好みの話に流れ、完成しても成果を確かめられない。
目指すことは、「使う人が違いをわかりして選べる」「社員が同じ言葉で説明できる」のように、変えたいあり方で表す。並行して今回決めること、決めないこと、次に確かめることを分ける。成果と意思決定の範囲が見えると、かかわる人の期待がそろい、企画がひつよう以上に広がるのを防げる。
企画の根拠はどこから集める?
企画の根拠はどこから集める?
利用者の言葉と行動を、自分で確かめる
利用者の言葉と行動を、自分で確かめる
資料や検索結果は、広く情報を集めるために役立ちます。けれども、それだけでは、使う人がどこで迷い、何を比べ、なぜ選ばないのかまではわかりません。社内で当たり前になっている考えが、外の人には伝わらないこともあり得る。
使う人へ話を聞き、使うところを見て、自分でも同じ手順を試します。発言だけでなく、止まったところ、ためらい、工夫している動きを記録します。一次情報とは、特別な調査だけではない。現場へ行き、事実と解釈を分けて集めることで、企画の思いこみを減らすことにつながる。
新しい企画はどう生まれる?
新しい企画はどう生まれる?
商品ではなく、選び方の問いを変える
商品ではなく、選び方の問いを変える
MY HOME MARKETのPROJECTSでは、住宅をどう見せるかだけでなく、家の買い方そのものをどう新しくするかを考えた。スマートフォンやパソコンから住宅を見て、くらべ、自分の暮らしを思い描ける体験をつくり、新しいサービスの価値を伝えている。
企画を新しくする時は、商品へ機能を足すだけではなく、使う人が選ぶまでの流れを問い直す。「もっと説明する」ではなく、「どうすれば自分ごととして選べるか」と問う。問いが変わると、必要な技術、伝え方、体験の形も変わる。
発想はゼロから生み出すもの?
発想はゼロから生み出すもの?
既存の要素を、問いに沿って組み替える
既存の要素を、問いに沿って組み替える
新しい案を出そうとすると、誰も見たことのない物を考えなければならないと感じる。けれども、多くの企画は、すでにある技術、習慣、強み、別の業界の仕組みを、新しい関係で組み合わせることで生まれる。
まず、使う人の困りごと、自社の強み、使える資源、変えられない条件を書き出す。次に、二つか三つを組み合わせ、「もし順番を変えたら」「別の場面で使ったら」と問いを重ねる。組み合わせは多く出し、問いと目指すことに合うものだけを残す。発想と選びを分けると、自由さと実現性を両立できる。
企画をどう選び、前へ進める?
企画をどう選び、前へ進める?
判断軸を先に決め、小さな事実で確かめる
判断軸を先に決め、小さな事実で確かめる
案を並べてから選ぼうとすると、声の大きさや個人の好みで決まりやすくなる。選んだ後で理由をつけると、関係者の理解がそろわず、実行の途中で同じ議論が戻ってくる。
案を出す前に、使う人への価値、事業への効果、自社らしさ、実現のしやすさなど、三つほどの判断軸を決めます。どれが重要かもそろえる。その後、試作品、短い聞き取り、小さな実施で仮説を確かめる。正解を一度で当てるのではなく、次の判断に必要な事実を得ることが、企画を着実に前へ進めることになる。
企画の作り方で、最も大切なことは?
企画の作り方で、最も大切なことは?
良い問いで、次の意思決定を設計する
良い問いで、次の意思決定を設計する
企画は、ひらめきを見せるための資料ではない。関係者が同じ事実を見て、同じ判断軸で選び、次の動きへ進むための道筋だ。問い、一次情報、選び肢、判断軸、検証がつながると、企画は説明のための紙から、事業を動かす仕組みへ変わります。
BOELは、デザインを見た目を整える作業だけでなく、何を問い、何を決め、どのように確かめるかを設計することだと考えます。答えを急ぐ前に、決めるべき問いを整える。その小さな手順が、迷いを減らし、組織の意思決定を前へ進めます。
著者について
企業やサービスの価値を整理し、利用者の体験と事業の判断をつなぐブランド設計に取り組んでいる。
FAQ
- 良い企画は、どこから考え始めればよいですか?
- 案を出す前に、だれの何を変えたいか、今回何を決めたいかを一文の問いにします。問いが広すぎる時は、利用者、場面、行動の三つを足すと具体的になります。
- アイデアが出ない時はどうすればよいですか?
- 利用者の困りごと、自社の強み、使える資源、変えられない条件を書き出し、二つか三つを組み合わせます。無から考えるより、事実に根ざした案を出しやすくなります。
- 関係者の意見が割れた時はどう決めますか?
- 個人の好みを比べるのではなく、利用者への価値、事業への効果、自社らしさ、実現性などの判断軸へ戻ります。足りない事実がある時は、小さな試作や聞き取りで確かめます。



