Brand Strategy / BX

Vol.159

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ストラテジック・デザイナー

T.M.

UXデザインとは|行動しやすい体験をつくる

- 見た目ではなく、迷わず選べる流れを設計する

この記事の対象:
経営者事業責任者広報・ブランド責任者
UXデザインとは、画面をきれいにすることだけではない。人が何を見て、どう感じ、どこで迷い、なぜ行動するのかを読み解き、迷わず選べる体験をつくる設計である。ブランド体験は、この行動の流れの中で形になる。
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経営者事業責任者広報・ブランド責任者
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この記事でわかること

  • UXデザインの意味
  • 行動が止まる理由
  • 行動しやすい流れ
  • PROJECTSに見る体験設計
  • BOELの見方
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なぜ使われないのか

なぜ使われないのか

価値より先に迷いが生まれるから

価値より先に迷いが生まれるから

よい商品やサービスでも、使われないことがある。理由は、価値がないからとは限らない。最初の画面で何をすればよいか分からない。言葉が難しい。選ぶ手順が多い。少し不安がある。人はこうした小さな迷いを感じると、行動を止めやすい。会社の魅力が伝わらない、サイトリニューアルをしても成果が出ないという症状も、同じところにつながる。UXデザインでは、見た目を改善する前に、人がどこで止まってしまうのかを見ることが重要だ。

UXデザインとは何か

UXデザインとは何か

人の判断と行動の流れを整える

人の判断と行動の流れを整える

UXとは、使用前から使用後までに人が得る体験のことを指す。使用工程には画面の形、言葉、手順、反応、安心感までが含まれる。したがってUXデザインは、画面の配置だけを決める作業ではない。人が見て、理解し、信頼し、試し、続ける流れをつくることだ。ブランド戦略BtoBの文脈でも、これは大切である。専門性が高いサービスほど、相手はすぐに理解されないことが多い。だからこそ、難解な体験価値を、迷わず進める体験へ翻訳する必要があるのだ。

行動を促すには何が必要か

行動を促すには何が必要か

きっかけ、信頼、価値、手軽さをそろえる

きっかけ、信頼、価値、手軽さをそろえる

人が動くには、いくつかの条件がそろう必要がある。まず、気づくきっかけがあること。次に、見た瞬間に安心できること。さらに、自分にとっての価値が分かること。そして、すぐに始められることだ。どれか一つが欠けると、人は途中で離脱してしまう。見た目が整っていても、言葉が分かりにくければ止まる。価値が伝わっても、申し込みの手順が多ければ止まる。行動設計では、人の気持ちと手順を同時に見る。

新しい買い方は、どう伝わるのか

新しい買い方は、どう伝わるのか

見慣れない体験を、自分ごとに変える

見慣れない体験を、自分ごとに変える

PROJECTSの「MY HOME MARKET」では、スマートフォンやPCから住まいを比べ、体験しながら検討できる新しい買い方を、分かりやすく伝える必要があった。家づくりは手間も時間もかかるもの、という思い込みがある中で、BOELはサービス内容を理解しやすくし、自分の暮らしとして想像できる表現を設計している。

UXデザインも同じである。新しさをそのまま見せるだけでは、人は動きにくい。使い手が自分に関係することとして受け取れる流れをつくることが、行動の入口になる。

見た目はなぜ大切か

見た目はなぜ大切か

装飾ではなく、信頼の入口になる

装飾ではなく、信頼の入口になる

見た目は表面の話だと考えられがちである。しかし、人は最初の印象で信頼できるかを大きく判断する。色、余白、写真、言葉のまとまりは、無意識に安心や不安を生む。だから、見た目を整えることは飾ることではない。行動へ進む前の不安を減らすことである。ブランド体験設計では、印象と使いやすさを切り離さない。伝えたい価値があるなら、それが一目で感じられ、次の一歩へ進める、いわばユーザーの”背中を押す”状態をつくる必要があるのだ。

まず何から始めるべきか

まず何から始めるべきか

離脱する場面から見直す

離脱する場面から見直す

最初に見るべきものは、細かな機能ではない。人がどこで止まり、どこで戻り、どこで迷うのかである。問い合わせに進む前に離れているのか。説明を読んでも価値が分からないのか。申し込みで手間を感じているのか。離脱する場面を一つ選び、そこで起きている不安や負担を言葉にする。次に、言葉、順番、手順、見た目を少しずつ直す。UXの改善は、大きな改修だけではない。小さな迷いを減らすことから始まる。

UXは、意思決定を助ける体験設計である

UXは、意思決定を助ける体験設計である

Design the Decisionが、迷いを行動へ変える

Design the Decisionが、迷いを行動へ変える

BOELは、UXデザインを画面改善だけの話とは捉えない。会社が何を約束し、相手がどこで理解し、どの不安を越えて行動するのかを整える設計だと捉える。人の行動は、企業の意志が社会へ届いたかを示す手がかりである。Design the Decisionは、見た目、言葉、手順、体験をつなぎ、相手が迷わず選べる状態をつくる。そこでは、ブランドは飾りではなく、行動を支える判断の道筋になる。

著者について

人の判断と行動の流れを読み解き、選ばれる体験を設計するストラテジック・デザイナー。

この記事のテーマ

#CX#カスタマージャーニー#UX戦略#UX#行動分析

FAQ

UXデザインとは何ですか?
UXデザインとは、画面をきれいにすることだけではない。人が何を見て、どう感じ、どこで迷い、なぜ行動するのかを読み解き、迷わず選べる体験をつくる設計である。ブランド体験は、この行動の流れの中で形になる。
行動を促すには何が必要か?
「きっかけ、信頼、価値、手軽さをそろえる」と捉えることが要点です。行動しやすい流れを手がかりに、今ある取り組みや接点を一つずつ見直すと整理しやすくなります。
まず何から始めるべきか?
まずは「離脱する場面から見直す」という考え方で、一つの接点や判断に絞って試します。最初から全体を変えず、結果を見ながら少しずつ広げていく方法が現実的です。
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