Design Management

Vol.1

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デザインリード

Y.T.

ブランドフォントの選び方とは?

- 企業らしさを、すべての接点でそろえる

この記事の対象:
企業らしさを見直したい経営者ブランド責任者広報・Web担当者
ブランドフォントは、見た目の好みだけで選ぶものではない。企業がどう見られたいか、どこで使うか、読みやすいか、長く運用できるかを判断軸にすると、書体が企業らしさを一貫して伝える仕組みになる。
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企業らしさを見直したい経営者ブランド責任者広報・Web担当者
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この記事でわかること

  • 書体選びがブランド戦略になる理由
  • TRAJANが与える印象と注意点
  • 企業らしさを言葉にする方法
  • 接点と運用までそろえる判断軸
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ブランドフォントは好みで選んでよい?

ブランドフォントは好みで選んでよい?

企業がどう見られたいかを基準に選ぶ

企業がどう見られたいかを基準に選ぶ

文字の形を選ぶ時、きれい、今らしい、好きという感覚だけで決めると、見る人へ何を伝えるかが曖昧になる。同じ言葉でも、線の太さ、字幅、角の形、文字間によって、真面目、親しみやすい、先進的など、受ける印象は変わる。

ブランドフォントは、企業が何者で、誰と、どのような関係を作りたいかを形にする道具である。ロゴだけでなく、Webサイト、資料、採用、商品などで繰り返し使われるため、企業らしさを長く覚えてもらう土台になる。好みではなく、目指す印象から選ぶ必要がある。

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TRAJANはなぜ品格を感じさせる?

TRAJANはなぜ品格を感じさせる?

歴史と造形が、重みのある印象を作る

歴史と造形が、重みのある印象を作る

TRAJANは、古代ローマの記念碑に刻まれた文字を基にした欧文書体である。大文字を中心とした堂々とした骨格と、線の太さの強弱が、歴史、品格、重みを感じさせる。そのため、映画や文化施設など、物語の大きさや永続性を伝えたい場面で使われてきた。

ただし、強い印象を持つ書体は、どの企業にも合うわけではない。身近さや軽やかさを伝えたい会社が使うと、実際の振る舞いより堅く見えることがある。TRAJANの魅力を知ることは、有名な文字の形を選ぶことではなく、歴史と形がどのような意味を生むかを読む練習になる。

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企業らしさをどう書体へ変える?

企業らしさをどう書体へ変える?

伝えたい印象と、避けたい印象を言葉にする

伝えたい印象と、避けたい印象を言葉にする

「信頼感のある書体」「自社らしい書体」という言い方だけでは、人によって思い浮かべる形が違う。信頼を、歴史の長さで伝えるのか、読みやすさで伝えるのか、正確さで伝えるのかによって、選ぶ書体は変わる。

まず、顧客からどう見られたいかを三つほどの短い言葉にする。次に、古すぎる、軽すぎる、冷たすぎるなど、避けたい印象も決める。候補を並べ、同じ会社名と文章で比べる。形の好みではなく、どの候補が目指す印象を最も一貫して伝えるかで判断する。

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書体を変えれば企業の印象も変わる?

書体を変えれば企業の印象も変わる?

先に存在意義を定め、表現を一つの方向へ揃える

先に存在意義を定め、表現を一つの方向へ揃える

SocioFutureのPROJECTSでは、「ATMの会社」という過去の見られ方から、社会の基盤を支える企業へ認識をつなぎ直した。社名や見た目だけを変えるのではなく、誰も取り残さない社会を支えるという存在意義を定め、事業、組織、発信を一つの考えで揃えている。

この事例が示すのは、書体だけで企業を変えることはできないということである。まず、企業が何のためにあり、どのような印象を社会へ届けたいかを決める。その後で、ロゴ、文字の形、色、言葉を同じ方向へ整える。意味と表現の順番を守ると、文字の形が企業らしさを支える力になる。

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ロゴの書体だけ決めれば十分?

ロゴの書体だけ決めれば十分?

日常で使う見出しと本文まで一つの体系にする

日常で使う見出しと本文まで一つの体系にする

企業らしさは、ロゴを見る時だけ生まれるものではない。Webサイトの記事、営業資料、採用案内、商品、社内文書など、日々触れる小さな文字の積み重ねから形作られる。接点ごとに書体が変わると、同じ会社でも別の印象に見える。

ロゴ用、見出し用、本文用の役割を分け、組み合わせの決まりを作る。日本語と英語がある時は、形の似ている文字の形を選ぶだけでなく、受ける印象、文字の大きさ、行間を揃える。使うところまで考えた体系にすると、専門の人がいない場面でも企業らしさを保てる。

書体の候補はどう確かめる?

書体の候補はどう確かめる?

印象、読みやすさ、利用条件、運用で試す

印象、読みやすさ、利用条件、運用で試す

見本の一行だけでは、書体が実際の接点で使えるかは分からない。小さな画面では細い線が消える、長い文章では読みにくい、数字や記号が足りない、利用条件が媒体に合わないことがある。担当者しか使えない仕組みでは、普段の運用で別の書体へ戻ってしまう。

会社名、見出し、本文、数字、ボタンを候補ごとに試す。スマートフォン、資料、印刷物でも確認する。使える端末や言語、費用、配布の条件を確かめ、代替書体も決める。最後に、誰が使っても迷わない短いルールへまとめる。選定と運用を一つの仕事として進めることが大切である。

ブランドフォントは何を支える?

ブランドフォントは何を支える?

企業の意志を、日々の接点で繰り返し伝える

企業の意志を、日々の接点で繰り返し伝える

ブランドフォントは、見た目を揃えるためだけの決まりではない。企業がどう見られたいかを言葉にし、どの書体がその印象を支えるかを選び、日々触れる場で使い続けるための判断軸である。

BOELは、タイポグラフィを表現の最後に選ぶ飾りではなく、企業の意志を社会へ届ける振る舞いの一つだと考える。TRAJANのように強い歴史を持つ文字の形も、意味を理解し、企業の在り方と合う時に初めて力を持つ。選ぶ理由と使う仕組みを揃えることが、長く信頼される企業らしさを作る。

この記事のテーマ

#フォント#ロゴタイプ#ブランディング#ブランド戦略#ブランド・パーセプション

FAQ

ブランドフォントは、ロゴと同じ書体にするべきですか?
必ずしも同じである必要はありません。ロゴは固有の印として、見出しや本文は読みやすさと運用を優先できます。受ける印象が一つの方向へそろう組み合わせを選びます。
有名な書体を選べば失敗しませんか?
知名度は企業との相性を保証しません。TRAJANのように強い歴史を持つ書体も、企業が伝えたい印象と使う場面に合うかを確かめる必要があります。
書体は何種類まで使えますか?
数を先に決めるより、ロゴ、見出し、本文などの役割を整理します。多くの場合は少ない組み合わせのほうが運用しやすく、企業らしさも覚えてもらいやすくなります。
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