Brand Strategy / BX

Vol.162

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ストラテジック・デザイナー

T.M.

若手リーダーシップとは|任せる力を育てる

- 引っ張る人を選ぶのではなく、自ら決める土台をつくる

この記事の対象:
経営者事業責任者人事・育成責任者
若手リーダーシップとは、強く人を引っ張る力だけではない。まわりの声を聞き、自分で考え、必要な判断を引き受ける力である。若手が育たない原因は、能力不足ではなく、任せる判断軸が見えないことにある。
dotted lineこの記事の対象
経営者事業責任者人事・育成責任者
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この記事でわかること

  • 若手リーダーシップの意味
  • 人が育たない理由
  • 任せ方の設計
  • PROJECTSに見る体験学習
  • BOELの見方
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なぜ若手が育たないのか

なぜ若手が育たないのか

役割だけ渡しても、判断軸は育たない

役割だけ渡しても、判断軸は育たない

若手に任せたいと思っても、うまく任せられない会社は多い。仕事は渡しているのに、判断は上司が持ち続けている。挑戦を求めながら、失敗を許す前提がない。これでは若手は自分で考えるより、正解を探すようになる。必要なのは、役職を早く与えることではない。何を大切にして決めるのか、どこまで自分で選んでよいのかを明らかにすることだ。若手リーダーシップは、経験とふり返りの中で育つ。

若手リーダーシップとは何か

若手リーダーシップとは何か

人を引く力ではなく、場を前へ進める力

人を引く力ではなく、場を前へ進める力

これからのリーダー像は、強い言葉で人を動かす人だけではない。異なる考えを聞き、目的をそろえ、次の一歩を決められる人である。若手の場合、最初から大きな決断を担う必要はない。会議で論点を整理する。小さな改善を提案する。困っている人に声をかける。こうした小さな行動が、主体性の入口になる。リーダーシップは一部の人だけの資質ではない。組織全体で育てる判断の習慣である。

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どんな力を育てればよいのか

どんな力を育てればよいのか

聞く、考える、決める、ふり返る力

聞く、考える、決める、ふり返る力

若手リーダーを育てるときは、能力を大きく考えすぎない方がよい。まず、聞く力である。相手の立場や背景を受け止める。次に、考える力である。集めた情報を目的に照らして整理する。三つ目は、決める力である。小さくても自分の判断として選ぶ。最後に、ふり返る力である。結果を見て、次の判断を直す。この循環があると、インナーブランディングや組織浸透も人任せにならない。ひとりずつが会社の考え方を使えるようになる。

人は、どう主体性を身につけるのか

人は、どう主体性を身につけるのか

体験を通じて、自分で動く理由を育てる

体験を通じて、自分で動く理由を育てる

PROJECTSの「WiLLSeed」では、研修会社という見られ方から、人が挑み、学び、変化する場をつくる企業へとブランドを再構築している。中心にあったのは、言葉で教えるだけではなく、体験を通じて人の意志を育むという考え方である。https://www.boel.co.jp/projects/willseed/ 若手リーダーシップにも同じ視点が必要だ。人は、役割を与えられただけでは変わらない。考え、試し、ふり返る体験があるから、自分で動く理由を持てる。育成とは、正解を教えることではなく、判断できる場をつくることである。

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リーダーは一部の人だけに必要か

リーダーは一部の人だけに必要か

全員が小さな判断を担う組織にする

全員が小さな判断を担う組織にする

組織が変化するほど、一人のリーダーだけで全体を見ることは難しくなる。事業が増え、働き方が変わり、顧客の期待も変わる。だからこそ、現場の一人ひとりが小さな判断を担う必要がある。経営方針を浸透させるとは、言葉を暗記させることではない。日々の判断で使える状態にすることだ。若手が自分の言葉で会社の考え方を説明できるようになると、組織は強くなる。リーダーシップは役職ではなく、行動の中に表れる。

まず何から始めるべきか

まず何から始めるべきか

任せる仕事より、任せる判断を決める

任せる仕事より、任せる判断を決める

最初に決めるべきことは、誰をリーダーにするかではない。どの判断を若手に任せるのかである。たとえば、会議の論点整理を任せる。小さな改善案の選択を任せる。顧客への返答案を考えさせる。そのうえで、判断の基準と相談してよい範囲を明らかにする。任せた後は、結果だけを評価しない。なぜそう考えたのかを聞き、次にどう直すかを話す。これが続くと、若手は指示を待つ人から、自分で考える人へ変わる。

リーダーシップは、組織の判断軸である

リーダーシップは、組織の判断軸である

Design the Decisionが、育成を文化へ変える

Design the Decisionが、育成を文化へ変える

BOELは、若手リーダーシップを個人の資質だけで考えない。会社が何を大切にし、どの判断を現場に渡し、どの経験を通じて育てるのかを設計することだと捉える。人は、任されることで育つ。しかし、判断軸のない任せ方は不安を生む。Design the Decisionは、育成を気合いや経験則に閉じ込めない。会社の未来に必要な判断を明らかにし、若手が自分の言葉で使える状態へ整える。そこから、リーダーシップは一部の人の力ではなく、組織文化になる。

著者について

人が自ら考え、決め、動ける組織の土台を設計するストラテジック・デザイナー。

この記事のテーマ

#リーダーシップ#ファシリテーション#チームビルディング#インナーブランディング

FAQ

若手リーダーシップとは何ですか?
若手リーダーシップとは、強く人を引っ張る力だけではありません。周囲の声を聞き、自分で考え、必要な判断を引き受ける力です。若手が育たない原因は、能力不足ではなく、任せる判断軸が見えないことにある場合が多いです。
どんな力を育てればよいのか?
「聞く、考える、決める、ふり返る力」と捉えることが要点です。任せ方の設計を手がかりに、今ある取り組みや接点を一つずつ見直すと整理しやすくなります。
まず何から始めるべきか?
まずは「任せる仕事より、任せる判断を決める」という考え方で、一つの接点や判断に絞って試します。最初から全体を変えず、結果を見ながら少しずつ広げていく方法が現実的です。
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