Brand Strategy / BX

Vol.173

author

ストラテジック・デザイナー

T.M.

DXとブランディングとは|体験を変える

- 道具導入ではなく、顧客体験を変える

この記事の対象:
DXを事業価値へつなげたい経営者・事業責任者・ブランド責任者
DXとブランディングは別の取り組みではない。DXで変えるべきものは道具だけでなく、顧客が感じる価値である。ブランド戦略は、その変化を選ばれる体験へ導く判断軸になる。
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DXを事業価値へつなげたい経営者・事業責任者・ブランド責任者
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この記事でわかること

  • DXとブランディングの基本
  • 道具導入で終わる理由
  • 顧客体験を変えるための判断軸
  • PROJECTS事例から見るデジタル接点の設計
  • DXをブランド価値へ変える手順
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DXとは何を変えることか

DXとは何を変えることか

仕事の流れと顧客体験を変える

仕事の流れと顧客体験を変える

DXは、紙をデジタルに置き換えることだけではない。データや仕組みを使い、仕事の流れ、顧客との接点、提供する価値を変えることだ。つまり、会社がどう判断し、どう動き、顧客が何を感じるかまで関わる。

この時、ブランド戦略がないと、導入した道具は便利になっても、選ばれる理由にはなりにくい。DXは、企業の意志を体験へ変える時に、はじめてブランドの力になる。

なぜ成果につながらないのか

なぜ成果につながらないのか

何の体験を変えるかが決まっていない

何の体験を変えるかが決まっていない

DXがうまく進まない理由の一つは、何を変えたいのかが曖昧なまま道具を入れることだ。予約を便利にするのか、相談しやすくするのか、社員の判断を早くするのか。目的が違えば、選ぶ仕組みも、測る指標も変わる。

導入前に決めるべきなのは、どの顧客体験を変えるのかである。そこを決めると、DXは費用ではなく、ブランド価値を育てる投資として考えやすくなる。

ブランディングとどう関係するのか

ブランディングとどう関係するのか

選ばれる理由を、接点で感じさせる

選ばれる理由を、接点で感じさせる

ブランドは、ロゴや広告だけでつくられるものではない。予約のしやすさ、問い合わせへの返答、情報の探しやすさ、購入後の安心感など、日々の接点で感じられる。DXは、この接点を変える手段になる。

だから、ブランド戦略とDXは同じ方向を向く必要がある。親しみやすいブランドなら、操作や言葉もやさしくあるべきだ。信頼を重視するブランドなら、情報の正確さや対応の早さが体験になる。

体験価値をどう接点へ落としたか

体験価値をどう接点へ落としたか

憧れを、探しやすく決めやすい体験へ変える

憧れを、探しやすく決めやすい体験へ変える

BOELのPROJECTS「TOMAMU the WEDDING」は、リゾートウエディングの世界観を、サイトや情報設計を通じて体験へつなげた事例である。美しい写真を見せるだけでなく、検討する人が自分の式を想像し、判断しやすい流れを整えている。

DXとブランディングの関係で見ると、この事例は重要だ。デジタル接点は、単なる情報置き場ではない。ブランドの約束を感じ、次の行動を選ぶ場所である。体験価値を接点へ翻訳することが、DXをブランドの力に変える。

何から始めるべきか

何から始めるべきか

約束、接点、行動、指標を決める

約束、接点、行動、指標を決める

まず、ブランドとしての約束を言葉にする。次に、その約束を感じてもらう接点を選ぶ。予約、相談、購入、利用、問い合わせなど、顧客の不安や期待が生まれる場面を見つける。そのうえで、変える行動と測る指標を決める。

たとえば、安心を約束するなら、返答の速さ、説明のわかりやすさ、情報の更新性が指標になる。憧れを約束するなら、写真、導線、比較のしやすさが重要になる。DXは、ブランドの約束から逆算すると迷いにくい。

どうすれば社内に根づくのか

どうすれば社内に根づくのか

現場の判断が変わる形にする

現場の判断が変わる形にする

DXは、システム担当だけの仕事ではない。顧客に近い現場が使えなければ、体験は変わらない。新しい仕組みを入れる時は、現場の判断、説明の言葉、対応の順番まで見直す必要がある。

また、数字だけで成果を見ないことも大切だ。アクセス数や作業時間の削減だけでは、ブランド価値は測りきれない。顧客の不安が減ったか、選びやすくなったか、社員が説明しやすくなったかも見るべき指標である。

DXは、体験を決め直すブランド設計である

DXは、体験を決め直すブランド設計である

道具ではなく、選ばれる体験を変える

道具ではなく、選ばれる体験を変える

BOELは、DXを道具の導入ではなく、顧客体験を決め直すブランド設計だと考える。どの体験を変えるのか、どの価値を感じてもらうのかを決めない限り、デジタル化は便利さで止まる。

Design the Decisionの視点では、DXは企業の意志を接点へ通すための手段である。ビジョンメイキングで未来の価値を定め、ブランド体験設計で日々の接点へ落とす。その流れがある時、DXは選ばれる理由になる。

著者について

企業の意志を、言葉・体験・判断の流れへ翻訳する。経営、事業、顧客接点を横断し、選ばれる理由を設計する。

この記事のテーマ

#DX#ブランディング#DX戦略#ブランド戦略

FAQ

DXとブランディングとはどういった関係があるのか?
DXとブランディングは別の取り組みではない。DXで変えるべきものは道具だけでなく、顧客が感じる価値である。ブランド戦略は、その変化を選ばれる体験へ導く判断軸になる。
なぜ成果につながらないのか?
「何の体験を変えるかが決まっていない」と捉えることが要点です。道具導入で終わる理由を手がかりに、今ある取り組みや接点を一つずつ見直すと整理しやすくなります。
どうすれば社内に根づくのか?
まずは「現場の判断が変わる形にする」という考え方で、一つの接点や判断に絞って試します。最初から全体を変えず、結果を見ながら少しずつ広げていく方法が現実的です。
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