よりよい睡眠で寝起きの良い朝を!


はじめに
寝ている間では時間の意識をしないと思いますが、睡眠の時間は、仕事のつぎに長いのです。
当たり前に過ごしていると、考えないものですよね。
けれど、自分の中にある時間について考えてみると、色々な発見がでてきて面白いです。
ぜひ、一緒に「時間」について考えてみましょう。


人生の3分の1は眠っている
vol.15「1日には24時間しかない?」 でお話した1日の円グラフでは睡眠は、24時間のうち3分の1にも達しています。
人生を80歳と考えるとその3分の1になる27年弱も寝ています。
27年もですよ!それも無意識のうちにです!
「惰眠(だみん)を貪(むさぼ)る」という言葉があります。
三省堂大辞林によると
- なまけて眠ってばかりいる
- 何もせずだらだらと日を送る
と解説されています。
眠ることについて否定的に感じませんか?
睡眠は決して無駄なことではなく、人間が生きていく上で欠かすことのできない大切なものなのです。
なぜわたしたちは眠るのでしょうか?
睡眠はからだを休めるはたらきはもちろん、脳が休むために大切なものです。
からだの疲れは横になるだけでもある程度回復できますが、意識や知能、記憶などの
活動を行う大脳は起きている限り休めないのです。
睡眠は脳を深く眠らせて、精神的なつかれを回復する上で大切です。
また、昔から「寝る子は育つ」と言い伝えられていますが、脳が深い眠りに入ると、成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンは新陳代謝を上げ、皮膚や筋肉、骨などを成長させたり、日中の活動で傷ついた筋肉や内臓などを効率よく修復する働きがあります。
このように睡眠は「心とからだの健康を保つために必ず必要であって、決してなまけたり、だらだら過ごしているのではなく明日への活力に不可欠なものなのです。
よりよい眠りをとるための12条
では、どうすれば私たちの体内時計が正しいリズムを刻み、よりよく眠れるのでしょうか?
久留米大学医学部の内村直尚先生は体内時計を整える12カ条を提唱しています。
体内時計を整える12カ条
-
第1条
朝起きたらカーテン開け、日光を取り入れましょう。 -
第2条
休日の起床時刻は平日と2時間以上ズレないようにしましょう。 -
第3条
1日の活動は
朝食から始めましょう。 -
第4条
昼寝するなら、午後3時までの20〜30分以内にしましょう。 -
第5条
軽い運動習慣を
身につけましょう。 -
第6条
お茶やコーヒーは
就寝4時間前までにしましょう。 -
第7条
就寝2時間前までに
食事を済ませましょう。 -
第8条
タバコは就寝1時間前には
やめましょう。 -
第9条
就寝1〜2時間前に
ぬるめのお風呂に入りましょう -
第10条
部屋の照明は明るすぎないようにしましょう。 -
第11条
寝酒は
やめましょう。 -
第12条
就寝前のパソコン、テレビ、携帯電話やテレビゲームは避けましょう。
まとめ
わたしたちはさまざまな就業時間、残業、運動不足、夜更かしなどの不規則な生活習慣のため、体内時計が乱れがちになってしまいます。
体内時計の乱れが続くと、リズムが乱れて不眠を引き起こしてしまいます。
「体内時計を整える12カ条」を意識してよりよい睡眠をとり、寝起きの良い朝を迎えましょう!
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