Brand Strategy / BX

Vol.112

author

デザイナー

Y.K.

ユーザビリティとは|初めてでも迷わない設計

- 慣れに頼らず、誰もが使える手がかりを置く

この記事の対象:
経営者事業責任者広報・ブランド責任者
ユーザビリティとは、使いやすさを表す言葉である。大切なのは、慣れた人だけが使える状態ではない。初めてふれる人でも、意味が分かり、次の行動を選べる状態をつくることだ。信頼されるブランド体験は、迷わせない設計から始まる。
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経営者事業責任者広報・ブランド責任者
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この記事でわかること

  • ユーザビリティの意味
  • 初めての人が迷う理由
  • 手がかりの置き方
  • PROJECTSに見る価値の翻訳
  • BOELの見方
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なぜ初めての人は迷うのか

なぜ初めての人は迷うのか

作り手の慣れが、使い手の迷いになる

作り手の慣れが、使い手の迷いになる

作り手は、自分たちの商品やサービスに慣れている。どこを押すのか、どの言葉が何を意味するのか、どの順番で進むのかを知っている。しかし、初めて触れる人はそうではない。知らない言葉が一つあるだけで止まってしまう。選択肢が多いだけで不安になる。だからこそ、ユーザビリティを考える際には、作り手の常識から一旦外れる必要がある。

コーポレートサイトの見直しやサービス紹介でも、初めて見る人が何を手がかりに理解するのかを考えることが大切である。

ユーザビリティとは何か

ユーザビリティとは何か

考え込まずに進める状態である

考え込まずに進める状態である

ユーザビリティは、ただ簡単にすることではない。相手が目的を理解し、迷わず次の行動へ進める状態をつくることである。情報を減らせば良いわけでもない。必要な情報を、必要な順番で置くことが大切だ。

例えば、料金より先に価値を知りたい場面もある。問い合わせより先に事例を見たい場面もある。使いやすさは、相手の状況に合った判断の道筋だ。そこにブランド体験設計の土台がある。

何を見直せばよいのか

何を見直せばよいのか

言葉、位置、順番、手がかりをそろえる

言葉、位置、順番、手がかりをそろえる

まず見るべきものは四つである。第一に言葉。専門語を使うなら、初めての人にも分かる説明を添える。第二に位置。大切なものが自然に目に入る場所にあるかを見る。第三に順番。理解の前に行動を求めていないかを確認する。第四に手がかり。今どこにいて、次に何をすればよいかが分かるようにする。これらがそろうと、使う人は自分で進める。小さな安心が、信頼に変わる。

新しい価値は、どう伝えるのか

新しい価値は、どう伝えるのか

豪華さではなく、過ごす時間を設計する

豪華さではなく、過ごす時間を設計する

PROJECTSの「JUSANDI」では、ラグジュアリーを高級な設備としてではなく、自然の中で本来の感覚を取り戻す滞在体験として再定義している。

当時は、滞在する時間そのものを価値にする考え方がまだ広く伝わっていなかった。BOELは、建築、自然、静けさ、食、導線を一つの体験として統合し、新しい価値を分かる形にした。 ユーザビリティもこれと同じである。慣れた理解に頼れない価値ほど、言葉と体験の手がかりを丁寧に置く必要があるのだ。

誰にでも分かる設計には何がいるか

誰にでも分かる設計には何がいるか

はじめの一歩を短く、失敗を小さくする

はじめの一歩を短く、失敗を小さくする

初めての人にとって、最初の一歩は小さいほどよい。いきなり多くの情報を求めるより、まず試せる、見られる、比べられる状態をつくる。

さらに、戻れる安心も必要だ。間違えたら終わりだと感じると、人は動きにくいからだ。確認できる、やり直せる、相談できる。この手がかりがあると、行動の負担は下がる。アクセシビリティの視点でも、これは重要である。誰かにとっての使いにくさは、別の誰かにとっても不安の種になる。

まず何から始めるべきか

まず何から始めるべきか

初めて使う人の目で見直す

初めて使う人の目で見直す

最初にすべきことは、画面を大きく変えることではない。初めてそのサービスを見る人になったつもりで、最初から最後まで進んでみる。知らない言葉はないか。次に何をすればよいか分かるか。重要な情報は見つかるか。途中で不安になる場面はないか。できれば社外の人に見てもらい、迷った場所をそのまま聞くといいだろう。作り手が説明したくなる場所ほど、設計で手がかりを足す余地がある。

ユーザビリティは、信頼を育てる体験設計である

ユーザビリティは、信頼を育てる体験設計である

Design the Decisionが、使いやすさを選ぶ理由へ変える

Design the Decisionが、使いやすさを選ぶ理由へ変える

BOELは、ユーザビリティを操作しやすさだけの話とは捉えない。相手が初めて触れたとき、どの言葉で理解し、どの手がかりで安心し、どの順番で信頼へ進むのかを設計することだと捉える。使いやすい体験は、会社の姿勢を伝える。Design the Decisionは、慣れた人の都合ではなく、初めて出会う人の判断を起点にする。そこから、ブランドは分かりにくい存在から、安心して選べる存在へ変わる。

この記事のテーマ

#ブランディング#UI・UX#デザイン

FAQ

ユーザビリティとは何ですか?
ユーザビリティとは、使いやすさを表す言葉である。大切なのは、慣れた人だけが使える状態ではない。初めて触れる人でも、意味が分かり、次の行動を選べる状態をつくることだ。信頼されるブランド体験は、迷わせない設計から始まる。
何を見直せばいいですか?
「言葉、位置、順番、手がかりをそろえる」と捉えることが要点です。手がかりの置き方を手がかりに、今ある取り組みや接点を一つずつ見直すと整理しやすくなります。
まず何から始めるべきか?
まずは「初めて使う人の目で見直す」という考え方で、一つの接点や判断に絞って試します。最初から全体を変えず、結果を見ながら少しずつ広げていく方法が現実的です。
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