ジブンハウス

JIBUNHOUSE

“住まい選びの主導権”を、生活者へ取り戻す

オンラインを起点に住宅購入プロセスを再設計し、自分らしい暮らしを主体的に選べる体験を構築したブランドプロジェクト
JIBUN HOUSE は、スマートフォンやVRを活用し、オンライン上で住まいを比較・検討できる新しい住宅ブランドとして誕生した。
当時の住宅業界では、住宅展示場へ足を運び、営業担当との対話を重ねながら家づくりを進めることが一般的だった。しかしその一方で、情報量の多さや専門知識の差によって、住まい選びは生活者にとって分かりづらく、時間的・心理的負担の大きい体験にもなっていた。
また、住宅業界全体としても、長時間労働や属人的な営業活動など、従来型の販売構造にさまざまな課題を抱えていた。
本プロジェクトでは、「住宅を販売する」という発想ではなく、「生活者が自分たちらしい暮らしを主体的に選べる状態」をつくることを目指し、住宅購入プロセスそのものをオンライン起点で再構築した。
さらに、この取り組みは、後に展開されるバーチャル住宅展示場「MY HOME MARKET」へもつながる、オンライン住宅体験の思想と基盤を形づくるプロジェクトとなっている。

課題

住宅購入の意思決定が、複雑で閉じたものになっていた

住宅購入は、多くの人にとって人生を左右する大きな意思決定の一つである。しかし当時の住宅業界では、生活者が自分たちの意思で住まいを選びやすい環境が十分に整っているとは言えなかった。
住宅展示場へ足を運び、複数の住宅会社を回りながら比較検討することが前提となっており、情報収集には多くの時間と労力が必要だった。また、営業担当とのコミュニケーションに心理的ハードルを感じる人も少なくなく、「まだ検討段階であるにもかかわらず、気軽に情報収集しづらい」という状況も存在していた。
さらに、住宅会社ごとに情報の見せ方や提案手法が異なるため、生活者が自分たちに合った住まいを横断的に比較しづらい構造もあった。
本来、住まい選びとは、「どんな家を買うか」だけではなく、「どのように暮らしたいか」を考えるプロセスである。しかし実際には、情報の整理や比較そのものが目的化し、生活者が理想の暮らしを描きにくい状態になっていた。
また、住宅を提供する側にとっても、展示場運営や対面営業を中心とした従来型の販売モデルには大きな負荷があり、住宅業界全体として新しい顧客接点やコミュニケーション設計が求められていた。

解決

“住宅を比較する”から、“暮らしを描く”体験へ

本プロジェクトでは、住宅購入を単なる「家探し」ではなく、「自分たちらしい暮らしを整理していく体験」として捉え直した。
スマートフォンやVRを活用し、オンライン上で住まいを比較・体験できる設計を行うことで、生活者が時間や場所に縛られることなく、自分たちのペースで住まい選びを進められる環境を構築している。
また、本プロジェクトでは、住宅性能や設備仕様を並べるだけではなく、「その住まいでどのような時間が生まれるのか」「どのような暮らし方ができるのか」を具体的に想像できるコミュニケーション設計を重視した。
さらに、住宅購入における複雑な選択肢を整理し、過剰な情報による迷いや負担を減らすことで、生活者がより直感的に意思決定できるブランド体験を構築している。
本プロジェクトでは、生活者だけではなく、住宅業界で働く人々の課題にも目を向けながら、「家を売る仕組み」ではなく、「より良い住まい選びを支える仕組み」としてブランド全体を再設計した。

結果

“家を購入する”から、“自分たちの暮らしを選択する”体験へ

これらの取り組みにより、JIBUN HOUSEは単なるオンライン住宅ブランドではなく、「住まい選びのあり方そのものを更新していく存在」として、新しいブランド価値を形成している。
ユーザーは住宅性能や価格だけではなく、「自分たちはどのように暮らしたいのか」を軸に住まいを検討できるようになり、住宅購入における意思決定の主体性を取り戻しやすくなっている。
また、オンラインを起点とした住まい選びの仕組みは、従来の住宅展示場中心のモデルとは異なる新しい顧客接点を生み出し、生活者と住宅ブランドの関係性にも変化をもたらした。
さらに、本プロジェクトを通じて構築されたオンライン住宅体験の思想は、後に展開される「MY HOME MARKET」など、より大きな住宅プラットフォーム構想へも発展している。
結果として、このプロジェクトは単なる住宅ブランド開発ではなく、「住まい選びの主導権を、誰が持つべきか」を問い直し、住宅購入体験の新しい可能性を提示する取り組みとなった。
本プロジェクトは、「住宅を効率的に販売する」ことではなく、「人が自分らしい暮らしを、自分自身の意思で選択できる状態をつくる」という思想から生まれている。
住まい選びを、より自由で開かれた意思決定体験へ更新していく取り組みとなった。

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