
MITSUBISHI ELECTRIC
“人が心地よく過ごせる空間”を、室内環境の質から再定義する
新しい空間体験を、ブランドとして社会へ提案したプロジェクト
人々の暮らしや働き方、そして空間に対する価値観は大きく変化した。空気や換気への意識が高まる一方で、人が安心して過ごせる環境とは何か、快適に働き、暮らせる空間とは何かが、社会全体で改めて問われていた。
こうした背景の中、三菱電機が提唱した「iEQ(Indoor Environmental Quality)」は、単なる空調や換気の性能向上にとどまらず、人が心地よく過ごせる最適な室内環境をトータルで設計するという、新しい価値提案だった。
本プロジェクトでは、「しあわせをシェアしよう。」という全社のプロモーションとも連動し、室内環境の質を“設備”ではなく、“人の豊かさを支える空間体験”として捉え直し、人が本質的に求める快適さや安心感を伝えるブランドコミュニケーションを構築している。
課題
人がどう過ごせるかという最適環境は見えにくい
iEQは、空調・換気・照明・センシングなどを通じて、室内環境の質そのものを高めるソリューションである。しかし、その価値は設備や技術としては理解されやすいが、「その空間で人がどのように感じ、どのように過ごせるのか」という本質的な価値提供までは十分に伝わっていなかった。
当時、人々の関心が空気の質や換気性能へ集まる一方、それらが「人の安心感や心地よさにどうつながるのか」という視点は、模索途中だった。
また、従来の空調・環境ソリューションは、性能や数値を中心に語られることが多く、技術的な優位性は理解できても、「人にとってどのような価値があるのか」が直感的に伝わりにくい領域でもあった。
本来、室内環境とは単なる空気の制御ではなく、人が安心し、集中し、自然体で過ごせる空間そのものに関わるものである。しかし、その価値を社会に対してどのように伝えていくのかが、課題となっていた。
解決
“人が心地よく過ごせる空間”という価値を再構築する
本プロジェクトでは、まずiEQを単なる設備ソリューションではなく、「人がどのように空間を感じるのか」という視点から再定義した。
快適な室内環境とは、単に温度や空気質を最適化することではない。働く人が集中できること、暮らしの中で安心感を得られること、人が自然体で過ごせることなど、人の感覚や心理そのものに深く関わっている。
そこで本プロジェクトでは、「快適さ」を数値や性能ではなく、“人が本質的に得る豊かさ”として捉え直し、ブランドコミュニケーション全体を再構築した。設備や技術を説明するのではなく、「その空間でどのような時間が流れるのか」「人がどのように過ごせるのか」を自然に感じ取れる構成とすることで、iEQを“空間体験を支えるブランド”として表現している。
また、本プロジェクトでは、「しあわせをシェアしよう。」という全社的な新しいコーポレートメッセージとも接続し、室内環境の質を、人の豊かさや幸福感と結びつけて再構成した。単なる環境性能ではなく、人がより良く生き、働き、過ごすための空間とは何かを問い直し、新しい室内環境の価値として社会へ提案している。
結果
設備性能ではなく、“人が心地よく過ごせる空間体験”で選ばれる存在へ
これらの取り組みにより、iEQは単なる環境設備ソリューションではなく、「人が心地よく過ごせる空間を支える存在」として、新しいブランド価値を形成している。
ユーザーは空調や換気性能を比較するだけではなく、その環境によってどのような時間を過ごせるのか、どのような安心感や心地よさを得られるのかを具体的にイメージできるようになっている。
また、一貫したブランド表現によって、これまで技術領域として見られやすかった室内環境ソリューションに対し、“人の豊かさを支える空間体験”としての新しい認識を生み出している。
さらに、本プロジェクトを通じて、「設備を提供する」のではなく、「人がより良く過ごせる空間を設計する」という考え方は、三菱電機における新しいブランドコミュニケーションの方向とも合致するものとなっている。
結果として、このプロジェクトは単なる製品・技術訴求にとどまらず、コロナ禍以降の社会における“新しい室内空間のあり方”を提案する取り組みとなった。
本プロジェクトは、人が本質的に求める「安心感」や「心地よさ」を、単なる設備性能ではなく、空間体験として社会へ届けようとするクライアントチームの強い意志によるものである。
人の暮らしや働き方に真摯に向き合い、より良い室内環境とは何かを問い続けるクライアントの姿勢は、私たちに深く印象に残るものとなっている。
Type
faces


Color
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